平成26年3月20日木曜日

3月20日 木曜日の修練は、真向法と基本動作の確認のあと、「開身突」「送肘攻」「吊落」、そして新科目で「中段返」を行いました。

「開身突」
守者は開身して真っすぐに順突で相手を制しますが、開身が振身になってしまうことがあり、そうなると相手の体勢が崩れずに守者側が押し負けてしまいます。突きを正中線と半月受で吸収し、その流れで順突が出ますので衝突して押し負けてしまうということがないようにします。
また、”攻撃を受けて突く”というのは動作ではそうですが、構えている状態からこちらの正中線は相手の正中線を、乱構の順手の意識は相手の顔面を捉えているようにします。

顔面に対する反撃では特に攻撃を逸らしてしまっていたので、動きが意識できるようになったら、順突を顔面から逸らして突き抜くのではなく、顴髎(けんりょう)に意識を向けて、顔面に対する反撃でも寸止めができるようにと指導して頂きました。

「送肘攻」
送小手を取られまいと肘を張って抵抗する相手の腕をS字に取りますが、この時右手は握るように取るのではなく、相手の肘に指を掛けるようにし、相手の体重を肘を張っている側の脚に乗せます。重心がずれた瞬間に相手の手首を、締め付けるというよりは落とすように、”こちらの正中線に向かって”身体で取ります。
相手の肘を押さえつけてしまって、相手の重心が崩れる一瞬の間ができていないと、手首を強く締め付けて送肘攻を取るような形になってしまいます。

こうしたイメージを持ちながら、体格や手首の柔らかさの異なる相手と修練を行えるように、組んで頂く方を交代して頂きながら修練を行っていましたら、私の取り方では先輩拳士の方のひとりはびくともしませんでした。
そこで、送肘攻を膝から取る、ということを私が守者で手取り足取りでゆっくり体感させて頂きました。肘攻めなのに膝を取るという感覚は”正中線の一致”そのもので、「手首を締めて痛めつけているわけではないが自然と倒れる」という感覚でした。私が持っていた上記の”こちらの正中線に向かって”という、自分と相手という分離意識はありませんでした。

私は道院長に技を掛けて頂く機会が多く、先輩拳士にもよく技を掛けて頂けるという恵まれた環境の中で少林寺拳法を修行させて頂いており、送肘攻で今回指導して頂いたような”正中線の一致”というのは、技を掛けて頂く状況ではよく体感しているつもりでした。普段の修練でも相手に技を掛けられる時は「正中線で取られているなぁ(もしくは取られていないなぁ)」というのも感じているつもりでした。それでも今回手取り足取りで体感させて頂いた、技を掛ける側の”正中線の一致”はまたひと味違った感覚だったように思います。

「技を掛けてくださる相手」と「技を掛けて頂く自分」という関係では「自分」の感覚ばかりに集中しており、「相手」を感じていなかった証拠が出ました。これは普段のコミュニケーションと同じではないかと思います。相手の思いを察知して発言すれば、全く違った流れができるという、頭ばかりで理解していた部分を技の中で体感しました。

(U拳士 記)

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