平成27年4月2日木曜日の修法記

合掌

本日は基本と前進稽古を行った後、科目の復習と新科目を行いました。

先輩拳士より以下のように教えて頂きました。

●送天秤捕
右手は相手の肘を前に押して倒すイメージがあるかも知れませんが、そうではなく肘を上げてゆきます。そうすることで相手の重心を少しずらすのです。本人はちゃんと立ってるつもりでもバランスは崩れ右足に重心が傾いている。この形を作ってから、順突をする要領で左手を引きながら右手を出すと相手は崩れます。これからは力でかけたり形を真似るのではなく、1つ1つの動きの「理」を確かめ、理解しながらかけるようにして欲しいです。

●吊上捕
守者が動き過ぎていませんか?そうではなく、相手を自分の方に頼らせる形にするのです。技が正しくかかると相手の右足は上がります。その時、相手の右足の代わりを左足が、相手の左足の代わりを守者がしているような感覚になるのです。そうして、守者が有利になる形を作ることが出来る位置や手の動きや力のベクトルなどを意識して探求して欲しい。

●待ち蹴
待ち蹴は相手が攻撃しようとしてきた時には蹴りをしていないと力が競り負けてしまいます。その為にはまず、何があっても自分の感覚を信じることが大切です。相手が攻撃をしかけてきてから動いていては遅いのです。相手が動こうとするその「氣」を感じるのです。それには攻撃をしてくる部分の一点を見るのではなく相手の目や足の動きなど、八方目で見ないとわからない。また、蹴る時には胴を蹴ると力はそこまでで止まってしまいます。相手の背中まで蹴り抜く意識で蹴る。すると相手に力が伝わり止めることができます。

●居捕送小手
外手首を掴まれたら鍵手になりながら手刀をし、伏虎立になり送小手をしながら裏固を行います。立って攻撃している人が強いように感じても、本来は座っている守者の方が強いのです。なぜなら、重心が下にある。ただ、外手首を引かれて手が上がってしまい、重心が上に上がって鉤手が出来ていないと引っ張られます。

(考察)
本日は重心を意識することが多かった修練でした。人間の充実した体勢とは「上虚下実」です。しかし、仕掛け技として攻撃をしようとしたり、攻撃を受けた時など他からの何らかの影響を与えられると気は上がり、下肢や胆田がお留守になってしまいます。私は技をかけるときは必ずと言っていい程気が上がっている自分を感じます。それは、技の形や相手に技をかけようとする意識や感情で頭がいっぱいになってしまっているからです。そんな時は相手のことを見ることが出来ていません。見る余裕などないのが正直な所です。自分のことで精一杯。だから、自分がかけた技が相手にどれだけ影響を与えられているのかを見てはいないしもちろん「理」を考えてかける余裕もありません。それでは技がかからないのは当然だなと思いました。
日ごろ修練でも重心を落としてと言われますが、頭では分かっていてもそれを体現することはなかなか難しい。自分の中が忙しくなると「あれもしないと」「これもしないと」と頭を回転させます。そこからああなったらどうしようとか付随したものが現れてきます。その状態は「下虚上実」であり居着きの状態です。そんな時は、まず呼吸を深くして氣を降ろし、自分の状態を俯瞰してから行動する位の意識が必要だなと思いました。
このことは私の日常生活にも当てはまります。忙しくなると、どうしても気が上がり周りが見えなくなり相手のことを感じられなくなったり、何から手を着けていいか分からなくなりパニックになったり、大切なことが抜けてしまったりします。しかし、そんな時こそ意識をどこに置くかだと思います。一旦、呼吸を深くして自分の状態がどうなっているのかを俯瞰出来るようになろうとする心構えが大切なのではないかと思います。そうすれば自分の動くべき方向性も分かり、相手のことも感じられる。修練でも日常でも「上虚下実」をもっと意識してゆこうと思います。

結手

(井上 恵以子 記)

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