平成27年7月27日月曜日の修法記

合掌

この日の修練では、基本修練、各自クラス別に分かれての復習の後、有段者は三日月返の練習を行いました。
三日月返では、相手の差替順突をかわした後に受け手で相手の突きを下方へ落すようにして相手を崩します。
ここが要点であり、また難しいところで、「受け」をどのように成せばよいのかがポイントでした。

横田道院長は、練習法を変え、より気の流れが簡潔にわかる易筋行(BBC)を行うように指導していただきました。
<逆後手、両手寄抜、片胸落、送小手>
まず横田道院長がおっしゃったのは、「息を吐いて腕をのばし、息を吸いながら肘をまげる。少林寺拳法の技とはここに集約されるのだ」ということです。
伸ばす→曲げる→また伸ばすという動きを行うことで、エネルギーの吸収と、エネルギーを相手に伝えるということが一瞬で行うことが出来、相手の攻撃は鏡に跳ね返るように相手に返っていきます。
また、体捌きとしては「寄るだけでいい」とおっしゃいます。
人によっては、相手とすれ違って、そのすれ違いの力を使って倒そうとしますが、すれ違うのではなく寄っていくのだということです。
また、屈筋を使って相手を引っ張るものでもないということでした。

この吸って吐くという動きと、腕を伸ばし曲げるという動きは突きでも同じで、前千鳥で攻撃間合いに入った時(つまり肘を曲げた時)には相手の意識は吸収され、ゼロ化されてしまうので、その後軽い力で突いても相手は倒れてしまいます。
同じように、三日月返の内受・打落の動きにおいても、同様に相手のエネルギーを吸収・反射することで成されるのだということです。
内受の動きのさいに、普通は腕の小指側(尺骨)から受けようとしますが、実際は待気構の状態から腕を伸ばしていき、腕の親指側(橈骨)の方から相手の突き手に触れるようにする、とおっしゃっていました。

私はこの話を伺い、腕の自然な動きを有効に使うのではないかと考えました。
つまり、腕というのは自然な状態だと少し内側に内旋します。素直に腕を胸の高さまで上げれば、内旋していますから手のひらは地面の方を向きます。
逆に、肘を自然に順の方向に曲げれば、手のひらは自分の方を向きます。
内受をするさいも、手を伸ばす=手のひらが下を向く、肘を曲げる=手のひらが自分の方、という自然な動きでエネルギーのロスを少なくしながら、最大限吸収、反射させることが大事なのではないかと思いました。

また、腕をのばすということは、自分の意識を広げ、同時に相手の意識体(オーラ)に触れることにもなります。
これを、横田道院長は「包囲網をはる」という風に表現されます。
腕を漠然と伸ばすのではなく、相手と共感共鳴することによって自他一如の状態になり、経絡を共有した一個の生命体となる。そこで、腕を曲げながら入る。しかもその際に丹田と正中線を前方へ傾けながら入ることによって相手の攻撃エネルギーは反射し、全て相手に返っていって倒れてしまいます。
まず相手と一体とならなければ、相手の攻撃意識を感じることは出来ません。
そして、丹田を傾けて前に入るということは、その攻撃意識が物理的にエネルギーが地面の方へ跳ね返っていくという現象が自動的に起こります。
作為的に相手を動かそうとすれば、今度はこちらから攻撃意識を発することになり、物理的にも力と力のぶつかり合いとなってしまいます。そうすれば、力の強い方が勝つというただそれだけの喧嘩になってしまいます。

自分がやったことは、全て自分に返ってくるというのが、この世界の法則だと横田道院長はいつもおっしゃっています。
聖句の中でも、「自ら悪を成さば、自ら穢れ、自ら悪を無さざれば、自ら清し」という言葉があります。

つまり、この易筋行を行うことにより、その法則を体現することになる、ということではないかと思います。

この行をおこなうためには、まず自分が悪意を捨て、素直にシンプルに教えていただいた動きを出来るかどうかが大切だと思いました。

以上です。有り難うございました。

結手

(嶋立歩美 記)

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