平成27年10月22日木曜日の修法記

 この日の修練では基本稽古の後、科目の復習及び新科目で「片手投切返」を行いました。

「袖巻返」

 袖巻返は、小手巻返と同様に相手の重心をうまく利用することを心がけて行っていました。
 私が思うポイントは、鈎手守法です。袖を掴まれて足払いを仕掛けてくるのに対し、相手の膝をすくうようなイメージで守法を行います。鈎手守法がうまくいくと、相手は胸が反って背中が床に向くような形になります。
 すると相手はこちらに頼って立っている状態になるので、相手と自分の重心が一つになり、倒すも重心をお返しするも自由に選ぶことができます。

 これは法形通りに行った形ですが、この日の修練では、さらに簡略化された形を指導していただきました。ポイントは「相手のお尻に触れに行くようなイメージ」です。
 守者は鈎手守法から重心の崩しまでうまく行えているが、最後に相手を倒す時の動きが小さく、上半身だけの形になってしまっているとのことでした。
 お尻に触れにいくようなイメージとは、相手の根本(=重心を支える足)を意識して、そこから崩すという意味です。指摘を受けて大きく相手を崩すことができたと思います。

「首締守法十字投」

 首締守法十字投では、頚脉を攻められるため、どうしても氣が上に上がってしまいます。氣が上に上がると、袖巻返で指摘していただいたような上半身だけの形になってしまいがちです。相手の根本から崩すことを意識していましたが、相手との体格差もあって苦戦していました。
 試行錯誤している時に、自分より大きい相手を崩す時のポイントとして、長く攻めるよりも体捌きを使って一気に崩すように指導していただきました。

 特に首締守法十字投のような科目では、守者だけでなく攻者も攻める位置が高いため、氣が上に上がってしまいます。そこで力くらべになればお互いの力で安定してしまいますが、守者がその場から消えると、そのバランスは保たれなくなり、うまく崩すことができるのだと思います。

 少林寺拳法ではまずは法形通り科目を修得していきますが、実際に相手が倒れているという現象を引き寄せる必要がある時、その場に応じた使い方が無数にあるなと感じているところです。

<梅田海来 記>

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