平成28年3月28日月曜日の修法記

この日の修練では、各クラスごとに分かれて、基本修練と法系修練を行いました。

私は、見習い拳士と一緒に基本の動きを修練させていただきました。

基本では振子突や蹴上などの動きを復習したあと、新しく運歩法や前進突、前進蹴、受け身のさわりなどを行いました。

初めて経験する動きですので、出来るだけ無理のない動きをすること、また重心を落として大きく動くことをポイントとしてお伝えしました。

後半は、横田道院長のご指導のもと、全体で修練を行いました。
横田道院長には、以下のように教えていただきました。

まず、振子突は、皆腰を引きながら突いています。
腰を引いた状態から、腰を返して突く、と言われますが、それでは散漫になってしまいます。

印堂を前に倒すようにし、全身の正中線を前に斜めに倒すようにして、相手に体重を預けるような形で突くと、一点に力が伝わります。

少林寺拳法について。
自分がやっているのは、本当に少林寺拳法なのか、考えてみて下さいというお話がありました。

拳法というのは、拳は肉体、法というのは宇宙法則のことを現します。

宇宙法則を肉体で表現するのが拳法です。

そして、宇宙法則を仏教が端的に表現したのが「三法印」です。

①諸行無常…全ては変化し続けている=「動」
②諸法無我…全ては繋がっていて個というものはない=「連」
③涅槃寂静…①と②を体得すると、悟りの境地に至る。

悟りとは「差取り」で、自他の差がなくなることです。

大切なのは、巡らせるということです。
体の中で、巡らせる役割をしているのは、関節です。関節が曲げ伸ばしすることによって、血液が巡ります。

また、息を吸う、吐くという呼吸と動きも連動させます。

相手と向かい合った時も、手首を掴まれる瞬間に息を吸う→吐くという呼吸に体の動作を合わせます。

身体的には、手を伸ばした状態から、曲げて、また伸ばすという動きです。

手を伸ばすことで、自分の中にあるものを出します。

そうやって周りにある空間をおさえることが出来るのだそうです。

すると、相手に手首を掴ませなくても、空間を吸うことで相手を倒せるのだそうです。

考察ですが、自分の身を守るという護身の観点だけで考えた時、一番危ないのは作為性があることではないかと思います。
相手に敵意を感じると交感神経が優位になり筋肉が緊張します。
筋肉の緊張は、相手と触れあった時に相手にバレます。
特に、相手が熟練者であればあるほど、こちらの緊張部位は察知されます。
緊張部位は身体的な「虚」を生み出しますので、相手にそこを攻められる。
あるいは、みずからそこを痛めてしまう形になります。
緊張した体同士のぶつかり合いでは、必ず体を痛めますので、護身の観点から見ても、また健康増進の観点からしても矛盾してしまいます。
それならば、相手の力も、こちらの力も抜いた状態になれば良いということになります。
つまり、脳はリラックスしている状態をつくればよい。そのためには、脳、すなわち相手の潜在意識に働きかける必要がある。
今回教えていただいた易筋行は、宇宙法則をそのまま体現する動きですので、重力(=宇宙法則)に逆らって立っている状態から解放され、転がります。ですから衝突はおこりませんし、互いに宇宙法則を肉体で体験しますので、元気になります。
このように、金剛禅の教えと易筋行とが一つに集約されていくようです。
自分の脳をリラックスさせ、相手の意識を感じるところに難しさがありますので、そういうところを体得していきたいと思っています。

(嶋立歩美 記)

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