平成28年6月9日木曜日の修法記

本日は基本を行った後、「流水蹴」「両手上膊抜」と新科目の「肩打投」を行いました。

副道院長には以下のように教えて頂きました。

流水蹴
相手の腰が返ると相手の方が強くなってこちらの蹴るエネルギーが跳ね返されてしまいます。相手に前の腰が返る前に蹴ることを意識して下さい。
守者は誘いが出来ていますな?前体重から後体重への体の移動が大切です。
また、反撃する際も直線でなく下から相手の力を円流させて流してあげるイメージをもって行って下さい。

両手上膊抜
守者は上膊を持たれたら自分の手のひらを上に向けながら相手の手を挟みます。これが、相手の力を円流させる形です。すると相手が爪先立ちになり崩れるので反撃しやすくなります。

肩打投
相手が内手首を持ち、潜って柔道の投げ技をやってくる時に用いる技です。相手が攻撃してくる時の前にある足が地面に着く前に左側に少し移動しながら(相手の内側に入りながら)鈎手になり入ります。すると相手が仰向けになるので天宗を打ち更に肩を送り相手の手がこちらに届かないようにします。相手は仰向けで倒れます。

本日の修練中に副道院長より言って頂いた「円流させる」という言葉が心に残りました。
以前の私は武道とは攻撃する側と守る側が存在し、直線的な攻撃に対して同じ力かそれ以上の力で応戦するものだと思っていました。ですが、そのやり方では守る時に受けようとしてガツンと当たった力で相手の力の方向を変えたり、かわそうとして腰が引けて逃げるような形になったりしてしまって相手の力が自分より強ければ守りきれていませんでしたし、何よりも意識が個と個になってしまい相手は相容れない存在で全く別の存在という感じがしていました。
ところが、この円流のイメージをもって技をすると相手の人とはぶつからないばかりでなく力がほとんど要りません。円流させることができると、相手の力を邪魔することなくそのまま相手に返してあげる感じがするのです。何よりも攻撃している側の意識まで変わってしまうから不思議です。相手に当てようや、倒そうという気持ちが「あれっ?何故かは分からないけど私が倒れている」となるのです。
それ以前に昔の私なら恐さや痛さが先行してしまい「円流させる」までに至る心の余裕がなかったように思います。最近は少しですが相手の力をどうしたら邪魔しないで返せるかを意識しようとか、自分のことでいっぱいいっぱいになるのではなく相手を感じようという気持ちになろうとしている自分がいます。心のどこかにやっと少し円流する水が流れることのできそうな「間」が作られてきたのかも知れません。
日常の人間関係でも、この「円流」を意識すると流れが良い方向にいくのではないでしょうか?相手の言葉や態度に直線的にぶつかってゆくのではなく、相手には今どんなエネルギーが流れているのかな?ということを感じて更にそれを活かすところまでいけたなら、技を日常に活かすことになるのではないかと思います。自分の心に「間」を持ちながら、自分と相手を感じられるような修練を心がけてゆきたいです。

(井上恵以子 記)

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