平成28年10月31日月曜日の修法記

本日の修練では、基本と三段受験者の試験のための科目の復習を行いました。

復習では、「巻込小手」を中心に指導して頂きました。巻込小手は、下段構で誘い、逆手で捕まれたらすぐに肘を出して自分の手首を殺して捕まれた手を抜き、逆小手の要領で技をかけていく技です。

巻込小手は攻者に手首を掴まれた時に、間をおかずに一瞬でかける技であるそうです。巻込小手には目打や手刀がありませんが、目打や手刀などがない技は、先手をとる意識をしっかりもちつつ守らなければならないとのことです。

切小手と巻込小手は、同じ攻撃に対する技です。切小手も目打がなく、素早く技をかけなければなりませんが、巻込小手は、切小手よりもさらに素早く技をかける技で、そのタイミングの早さにより、切小手との差別があるそうです。

具体的にどのように動くのかというと、攻者に手首を握られた時に少し攻者の中心に入りつつ、攻者を崩すイメージを持つことが大切であるそうです。握られるか握られないかというタイミングで、もう相手を崩してしまうという素早さが必用だとのことです。そして、攻者の中心に入って攻者を崩してから握られた方の肘を返して攻者の手首を外し、逆小手のようにして倒していきます。

巻込小手では、「先手をとって相手の中心に入る」という動きや意識の大切さを指導して頂きました。その修練を行うために、次に「下受蹴」を行いました。

下受蹴は、攻者に中段を突かれ、守者はそれを下受してから蹴り返すという技です。

下受をする時に、先程の巻込小手で指導して頂いた時のように少し前に入るようなイメージで、攻者の中心に入ることが重要であると指導して頂きました。

これは、意識して行っても、横に避けてしまっていたり後ろに下がってしまっていたりと、なかなか中心に入ることができません。かといって、ただ前に入る意識で前進すると、今度は攻者を押してしまって、避けられてしまったりします。また、ただ単に近付いては、攻者からの攻撃を受けやすくなることもあります。さらに、中心に入ることをイメージしてまっすぐ入っているのに、実際には中心に入れず、攻者に全く影響を与えていない場合がほとんどであったりもします。

ただ近づくだけでは攻者に影響せず、もちろん避けても下がっても離れても影響を与えません。

道院長の指導の中にもありましたが、攻者に影響を与える近づきかたとはどういうものなのか、それを体現するのは、技術や力や早さ以外の何かが必用であると感じます。恐らく、攻者を「自分に引き寄せるような動き」が、相手へ影響を与える一番の近道だと思われます。

ところで、少し自分をふりかえって、日常も含めて、自分がどんなものに引き寄せられるのかを考えてみました。

私が思わず引き寄せられるもの…。例えば、ざっくり本能的に考えると、いい匂いのするもの、綺麗なもの、清潔なもの、。また、母親や親しい女友達などの自分に危害を加えないと安心できるもの。前提として、清潔で安心感があるものに引き寄せられると思います。
また、人生をふりかえってみたら、自分が知らなかった事や分からなかったこと、考えても見なかった不思議なことにも引き寄せられてきたかもしれません。道院長にはとても強い求心力を感じますが、その引き寄せられる中心には、自立したものの考え方や、一人でやっていくという自信、自分の思った道を歩むという姿勢があるかもしれません。

総合すると、清潔で安心感があり、自分の世界を広げてくれ、自立しているもの…、こういったものには、引き寄せられる自分がいます。

少し技とはかけ離れていると思われるかもしれませんが、私は個人的には、技を極める方法として、参考になる発想だと思っています。

こういった自分を形成していけば、技のなかで、相手を引き寄せる動きを発動できるのではないかと思います。また、このような技を行う上での相手を引き寄せる感覚や相手へ影響を与える感覚を養うことは、日常生活での人間関係で、相手への影響力を強くしたり調節したりするのに役立つのではないかと思います。

上記のような示唆を感じた事を日常でしっかり認識し、「人を引き寄せる自分」を作っていけたらと思います。

今回も読んで頂き、ありがとうございました。

(村井 仁美 記)

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