平成28年12月22日木曜日の修法記

本日は鎮魂行と基本修練を行った後、三段科目の復習を行いました。

副道院長には以下のようにご指導頂きました。

●袖口捕
 袖口を掴まれた時に、掴まれた場所をどうこうしようとするのではありません。捕ろうとする相手の動きや意識を邪魔しないで体捌きをすることを意識します。
 例えば、袖がセーターの袖だったらこの技はかからないのかと言われたら、そうではありません。体捌きが出来ていれば実は袖口の素材は関係ないのです。相手の動きの邪魔をしない体捌きが出来ていればかかります。だから、袖口を掴ませてあげている位に思っておいて下さい。指を攻めているのではありません。また、この時の体の使い方は逆突と順突の動きを意識して下さい。
 技はこうするからこうなるというように物理的にかけることもできるけれども、人間は物ではないからその余白があるのです。ああすればこうなる以上のものがある。この両方が使えるようになることが武道なのです。

●送四指捕
 まずは送小手をかけられるならかけてみて下さい。すると、大抵はかけられます。送小手の変化技はいくつかありますが、どういう場合がこの技をかける場合かと言うと、相手が逃れようと掴んでいた手を離したり相手の肩が柔らかくてこちらの力が伝わらないような時に使う送小手の変化技です。変化技は相手の状態をよく見て、どういう時にどの技に結びつくかを判断します。

●切返小手
 切返小手も変化技です。切小手をまずしっかりかけてかかればそれで良いのです。技をかけようとした時に、それでもなおかからない場合とはどんな場合かをまずは考えてみます。自分より相手が力が強く押し込んできたり、抵抗された時に使うことが分かれば、今度はその力の方向を感じます。持たれた場所をどうこうしようとすると、相手はより頑張れるので、手先でなく腰や肘など体幹に近い場合を動かすことを意識して下さい。

<考察>
 本日は復習科目としてそれぞれの得意な技を深めてゆくことを課題として修練を行いました。
 私が最初に行った技は、袖口捕でした。袖口捕は掴まれた袖口を使い相手の手が抜けないように挟んで「捕」の形にする技です。私は自分の手でしっかり挟めていないとかからない技だと思っていましたが、数をかけてゆくと手が浮いてしまうのでこれは技としてきちんとかけられていないのではないかと思いました。その時、副道院長にご指導頂いたのは、手は添えるだけでも充分で、体捌きが重要だと教えて頂き、また新たな視点を持たせて頂くことが出来ました。
 自分が得意と思っている技を深めることは、出来ない技を「出来るようにする」ということとはまた違い、先輩拳士や組んだ相手拳士の方々といろいろな角度からその技を視たり感じたりして研究できるので新鮮で面白いなと感じます。
 また、研究として技を行っている時は視点も変わります。私が技を深めようとする時に思うことは、自分の体の癖を外すことや、力が弱い癖に力で何とかしようとしてしまうので、力でなく体捌きを意識すること、また、痛くないが技がかかってその上、相手の戦意をゼロにさせるにはどうすれば良いかを意識するようにしています。力で制された後の自分と、痛くないのに戦意を無くす技をかけられた時の自分の気持ちの差は大きいと感じるからです。
 そんな動きや技を自分が出来るようになったら武道はもっと楽しく、また、調和に繋がっているなと更に腑に落ちるのではないかという気がしています。
 今年も残すところ後僅かとなりました。この1年は私にとって日常での変化が多く様々なことがあった年でした。そんな中でも修練を続けてこられたことは本当に有り難いことですし、家族や周囲の方々の支えあってのことだと思います。ただ続けることが良いことだとは一概には言えないかも知れませんが、その時は分からなくても続けたからこそ見える景色もあるのではないでしょうか。来年の今頃はどんな景色を見ている自分になっているのか楽しみにしながらご縁がある限り修練を続けたいと思います。

以上です。ありがとうございました。

(井上 恵以子 記)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中