平成29年1月26日木曜日の修法記

本日の修練では、鎮魂行・基本修練の後、三段受験準備者の復習手伝いと四段科目の復習を行いました。

 復習手伝いでは、技の形を思い出しながら身体を動かしているという場面も散見されました。それに対して副道院長は「形で覚えないように」「線で覚える」と指導されていました。たとえば「巻落」では、相手が襟を掴んで捻りあげてくるという動線ですが、そのまま相手の指先の方に力を流してあげると崩れます。手首を力で固めて捕ってしまうと良くない。
 また「苦手な技を繰り返し練習するのではなく、やりやすいと思う技を数をかけてこなすように」「短所をなくすのではなく、長所を伸ばす。すると短所は見えなくなる」とアドバイスをいただきました。一つの理を体得していけば、自ずと他の理も腑に落ちてくるということではないかと思います。

 次に四段科目「半月首投」「巻打首投」「片手投切返」の復習を行いました。
 前回道院長に半月首投を指導していただいた内容を思い出しながら、半月首投、巻打首投と行っていきました。巻打首投の攻撃は、レスリングなどでもあるように衣を掴まれてからの攻撃で素早いため、相手が崩れるポジションに立つ事が重要であると指導していただきました。
 片手投切返では、諸手切返投の要領で、相手を崩す時に相手の腕で前足を払うイメージで掛けることを指導していただきました。送小手と押小手を同時に行うような法形になりますが、押小手を持ち上げるようにしてしまっていたところに、もっと相手の重心のある足の裏を意識するように指導していただいた時には、技を緩めていただかなければ飛受身でないと対応できないであろう、自分の体重が足の裏から一気に背中側に移動する感覚を味わいました。

 日常のやりとりの中でも「先を取ること」「根回しすること」を常に指導していただく我々ですが、数秒の法形の中でもその要素を観ていくことが重要かと思います。特に熟練の達人技は一見単純なように見えるものの、そこには無数の要素があり、それを一つに繋げて簡略化しているということがわかります。
 道院長が「全ての東洋の身体技術系の目的は、脳を活性化させることです」とおっしゃっていたように、そこを吟味していく中で、本来人間が持っている能力が開発されていくのではないかと感じました。

(梅田 海来 記)

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