平成29年3月9日木曜日の修法記

 今回の修練では、鎮魂行・基本稽古の後、副道院長の指導のもと「片手十字抜」「片手十字小手」「切小手」「切返小手」の復習を行いました。

 「片手十字抜、片手十字小手」
 身体の背面を使ってとるように指導していただきました。
 攻者は掴みかかりに来ている時点で相手に依存している(=崩れている)状態であるから、守者はそれを支えてあげるように。そういった意識で行うようにする。そうすると相手には自らのエネルギーが還っていくので、自然と崩れる形になる。そこに新しいエネルギーを加えようとするのではなく、相手の意識を感じ、その流れに委ねる訓練である。

 「切小手、切返小手」
 法形の基本通りに行っていて、体格差のある相手に歯が立たなないという状況において。
 道院長より「【守身】ではなく【護身】」という話があったように、有段者であるからには見えない力で相手に働きかける技(相手の無意識下に働きかける技)を身につけなければならない。たとえば、切小手では、掛手の際相手を一瞬だけ浮かせているから、相手は元に戻ろうとして沈み込む。3、4の動きを1に省略していくので、見た目にはそれがわからないが、そこを研究していくように。

 少林寺拳法では、武の意義を「矛を止める」ものとして、つまり争いを無くすための道として説いています。争いを無くすというのは、すなわち調和をもたらすという意味で、それを身体技法を通して潜在意識レベルで刷り込んでいくというのが易筋行です。
 この思想が基盤になって、真に禅の行として武の鍛錬が日常生活に入り込んでゆけば、人は自然と対人関係や社会の中で豊かになっていくと思います。あらゆる事象の出処、バックグラウンドを見抜き、それを活用し、巡らせていくという考え方が重要であり、作為性を孕む事象は全てが偽りであることを教わっているように思います。

(梅田 海来 記)

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