平成29年7月3日月曜日の修法記

 本日の修練では、少年部の指導の後、四段科目の復習を行いました。

 少年部では、天地拳第一系相対を左右で行いました。まずは攻撃、まずは受けという手先を使っている段階から、徐々に正中線を意識した体捌きを体得してもらえるように仕向けていきたいと思っています。また、単攻撃ではありますが「1、2、3」と続けて攻撃を捌く必要があるので、相手との間合いの取り方や誘いも少しずつ意識してもらえるように取り組んでいます。

 
 次に四段科目の復習では、「天秤投」「送合掌(二種)」「閂送」を行いました。

「天秤投」
 相手の逆突に対して、浮かせるようにしてとる。身体が後ろに下がってしまうので、とる時に相手と同じ方向を向くようにしてとる。逆突のエネルギーを止めて掛けようとするのではなく、相手から出てくるエネルギーを使って相手が自然と崩れるように。相手の邪魔をしない場所があるので、そこに入る。

「送合掌(二種)」
 巻と捕の形は、構えによって無意識レベルで相手を誘導する必要がある。巻は脇を締めて誘う。捕は少し脇を開いて誘う。これだけで相手は無意識にその通りに動いてくる。
 巻の形でとる場合、S字を作って下に落とそうとするが、それでは顕在意識の衝突で終わる。自分の肘を相手の前三枚に近づけるようなイメージで入り身を行い、小手を上に上げると崩れる。捕の形でとる場合、相手の肘が自分の前三枚に近づくようなイメージで入り身を行うと、相手は崩れる。

「閂送」
 全員が「せーの」で掛けに行こうとするが、そうではなく触れた時点ではすでに掛かっているようにする。また、(相手の左手に掛ける場合)こちらが右手で押さえ込もうとするが、メインは左手。右手は添えるだけで良くて、もっと言うと触れているだけでも良い。

 閂送を指導していただく中で、「皆さんは運動器に対して技を掛けに行っています」という説明がありました。

 「表面の皮膚や筋肉、骨を見てそれに対して技を掛けに行っています。もちろん試験ではそれで綺麗にかかれば良いのですが、そうではなくて神経、経絡、、、それよりももっともっと深い部分を感じるのです。」「相手の心に技を掛ける・・・そうでなければ感性を養う訓練にはなりません」

 普段技を掛ける際、相手の中心から力を外していく傾向にあり、それは一見有利であるかのように映りますが、それでは相手も抵抗できる=強くなってしまう。ですので、そうして相手から奪おうとするのではなく、逆に相手の中心にエネルギーを与えてあげるイメージで行うとのことでした。そうなってくると、「崩された」「やられた」という感覚がないまま、「あれ」という感じで、自分自身のエネルギーによって自然と動かされるように感じます。
 相手のエネルギーを抑え込むのではなく、引き出していく訓練を身体を通して行うことは、日常における言葉のコミュニケーション、ひいては言葉になる以前の意識のコミュニケーションにつながっているということを改めて感じることができました。

(梅田 海来 記)

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