平成29年8月17日木曜日の修法記

本日は基本を行った後、四段科目の復習を行いました。

道院長には以下のようにご指導頂きました。

●逆合掌投(二種)
・親指を組んだ時
掛け手をして、投げようとする時に、右の股関節に乗りながら左足から相手に真っ直ぐに入ることが大切です。それが横に出てしまうと掛かりません。相手の親指側に流れている力(エネルギー)を感じて技を掛けます。

・四指を組んだ時
手は木葉固と同じ様にふわっと掛け手をします。相手の小指側に流れている力(エネルギー)を感じてかけます。

●皮膚の感覚を大切にする
親指を握られているのと、指が伸びている状態で握られているのとでは、相手がどの経絡を使っているのかが違います。その相手のエネルギーのラインを感じて、その流れを邪魔しないことが大切です。例えば、掌と掌を組んだ時は相手の小指側にエネルギーが流れています。ですから、それを感じて小指の付け根にある裏小拳頭にすっと指先で触れます。すると、それだけで相手に自分の出したエネルギーが返り、崩れて転がります。掌でも、指先の感覚が一番繊細です。指先で相手にそっと触れると、相手のエネルギーの方向を感じることが出来るのです。体幹に近いと感覚は鈍くなり、体幹から遠い程、感覚は鋭敏です。ですから、手でも手の何処で相手に触れて相手を感じるかが大切なのです。

●逆合掌投の二種の違い
 この技は腕相撲の様にがっちり親指同士を組んだ状態からかけ始める時と、親指以外の四指を組んで始める時の二種類があります。始める形は似ていますが、動きは違います。この二種は相手のエネルギーの流れを感じてかける技という点で二種あるのです。親指を組んで始める時は相手の親指側に流れるエネルギーを、四指を組んで始める時は相手の小指側に流れるエネルギーを使ってかけます。そこが感じられているかを体得するための技です。

【考察】
 段位が上がる度に、今まで使っていた力や動きや感覚では通用しない技が増えるような気がしています。本日復習した四段の技も、指先や皮膚の微細な感覚を使っているなと感じました。腕相撲をしたり手を組んでいる状態からの技なのでついつい力を使いたくなります。しかし、その中で相手の中に流れているエネルギーや経絡を感じ、その流れを止めるのではなく流してあげると相手の力(エネルギー)が相手に返るので不思議と相手は崩れてしまうのです。
 私は相手に流れるエネルギーをなかなか感じることが苦手です。頭を使い考え過ぎていたり、腰が引けていたり、自分の思いでいっぱいいっぱいになってしまうと相手のことは感じられません。また、身体の感覚が鈍い所を使っていたことも相手のエネルギーを感じにくい要因の一つだと思いました。皮膚や指先に意識をおくことなど、日常あまりしていないのですが、自分の指先の感覚がいかに大切かということや指先の方向のが少し違うだけで相手に及ぼす影響が全然違うのに驚きました。
 身体の感覚を意識することは、当たり前と思っていた感覚がそうではなかったり、小さなことを意識することで動きや形という目に見える部分が大きく変わるなと思います。普段はスルーしてしまっている部分に実は重要なことが隠れているかも知れないなと感じました。
 この日から私は日常でも、指先の感覚を意識するようになりました。すると、意外とぎゅっと触るよりフワッと触れる方がいろいろな触覚がするなぁとか、指先っていろいろな感覚があるんだということが分かりました。
 人間の脳は外から入ってくる感覚などの情報が多いため、常に取捨選択していると言います。感覚を開いたり閉じたり出来るのです。しかし、意識が外や他のことに行きすぎて大切な感覚を閉じてしまい、それが私の中で当たり前になってしまっていたのではないかなと思いました。
 日常でも、この感覚は大切だと思います。言葉がけや、相手に触れること一つにしてもいろいろなことを感じている自分と相手がいるのです。閉じていた大切な感覚を意識しながら日常のコミュニケーションや修練に繋げてゆきたいと思いました。

(井上 恵以子 記)

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