平成29年8月21日月曜日の修法記

本日の修練では、少年部の修練の後、道院長指導による合同修練が行われました。

【首と腰を弛めて転がる】
人間は首が据わって自分と他者の区別ができるようになり、腰が据わって自ら動いて行動できるようになります。ここに力が入っているのは自然なことですが、固まりすぎていることが多いです。

【手のひらと目を合わせる】
そっぽを向いた状態で寝ている相手の後ろに手を入れて、起こしてみてください。頭は重いので起き上がらせるのも一苦労です。次に、手のひらと目を合わせて同じように相手を起こしてみてください。
皮膚は発生学的にも脳と密接な関係があり、潜在意識の表れです。また目も飛び出た内臓のようなものですから、手のひらと目を合わせることで無意識下での共鳴現象が起こります。

【正中線を外す】
人間は腸と胸の真ん中に免疫を司る中枢があり、胸の真ん中(壇中)はコミュニケーションの要でもあります。人間関係などに悩みがあると、ここが固まってくる。
また身体はだるいが熱はでないというような時に、壇中の裏側にあたる胸椎5番をさすってやると、一気に熱が出たりします。無意識のうちに非常に敏感に働いているのが壇中です。
相手と正対してみてください。次に少し斜めに外して向かい合ってみてください。この時の感覚の違い、緊張感の違いを感じているのは壇中のセンサーです。面と向かって話をするよりも、横並びで話をする方が親密な話をしやすいというのもこれです。
また、腕組みなどは壇中の緊張を無意識に弛めようとする働き。威勢の良いことを言っていても、腕を組んでいたり自分の身体を撫でていれば、無意識下では自分を落ち付けようとしている。
そういう無意識の働きがある。

【物体になる/氣が流れる】
相手に手首を掴んでもらって、相手は動かすまいと、こちらは逃れようと抵抗してみてください。これは大学で学生さんにやってもらっても、5分でも喜んでやっています。
次に同じく相手に手首を掴んでもらって、相手は動かすまいと、こちらはただ脱力してみてください。掴んでいる方は力を緩めないでください。…これはすぐにしんどくなるでしょう。やる気もなくなる。
人間は単なる固体、物体ではありません。氣というものが流れています。お互いに力入れて踏ん張りあっている状態ではエネルギーの授受が成立するので、いつまでも元気にぶつかり合うが、一方が脱力するだけで力は一方通行に流れ続けるので頑張れなくなる。
もっと言うと空間にもエネルギーは流れますから、相手に中段構で踏ん張ってもらって、その拳の先に手をかざすだけでも違ってきます。倒れまいとして鈍くなるのではなく、その違いを感じてみてください。

【無意識下における共鳴現象について】
自分ではあたかも抵抗しているように認識しているが、無意識下では協力してしまう。その体感覚を通して、その時の自分の状態を「感じる訓練」です。
武道にしても、顕在意識同士で対立して相手を制する技術ではありません。極意は争いを無くすこと。自分を殺しに来た相手を切り殺して返り討ちにするということではなく、自分を殺しに来た相手とも友達になれてしまうということです。潜在意識よりももっと深い部分で共鳴現象を起こしてしまうわけです。最強を目指すのではなく無敵を目指すというのもそういうことです。
こういう現象は人生においても起こってくるわけで、そうすると全てが追い風になってくる。

・・・

今回の合同修練は、25名を超える人数での開催となりました。日頃より無意識の働きは何度もお話ししていただきますが、今回特に「共鳴現象が起こっている時の自分」というものを改めて考えさせられた言葉があります。

『相手が倒れるのを見てホントかなと思うということがありますが、相手を倒すなんて簡単なことなのです。そもそも二足で立っているよりも横になっている方が無理のない状態なわけですから、そこに「導いてあげる」だけの話です。』

自分でも能動的に感じようとしなければ見逃してしまうようなところで、人はさまざまな情報やエネルギーに影響を受けているということでした。
普段から共鳴現象を起こす意識の訓練を通して、日常のよりリアルな現場で自分も応用できれば良いなと思ってやっていましたが、それは発信者側の在り方で、受け手側としても気づいていないところはまだまだ多くあるのだろうなと思いました。

(梅田 海来)

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