平成29年8月24日木曜日の修法記

私達夫婦は7月より当道院にて修練を始めた新参者です。妻は一切の運動経験もなく全くの初心者として参加させて頂いており、私は恥ずかしながら随分以前の学生時代に取得した参段より再開させて頂いておりますが、すっかり記憶も失せ、肉体的にも全く衰えておりますので妻と一緒に初歩から修練させて頂いております。

さて、本日の修練ですが、先ずはいつもご指導頂いている女性の先輩拳士より教わりました。
・開足中段構えからの上段振子突き
・開足中段構えからの中段蹴上げ・・・上体はテーブルの上に両肘・両拳を載せているかのようにあまり上下動させない。膝をみぞおちまで引き上げて、そこから前足底を張って、足裏が活きた状態での蹴りを行う。
・開足中段構えからの金的蹴り・・・相手の股間に差し入れた足の前足底を張らずにスナップを効かせるように相手の股間後方から前方に引っ掛けるように引く。
・開足中段構えからの上受け・・・相手が剣道の竹刀でまっすぐ振り下ろしてくるのに対して体捌きでかわして致命傷になるのを避け、右手の平を外側に向け、左耳の後ろから肘を中心に顔の前を通らせて天井を押し上げる形で受けを行う。私は大学時代に習った手の平を内側に向ける癖があるので、そうしないよう意識して練習しました。
・開足中段構えからの内受け・・・体を捌いて正中線をかわす。
【内受けの詳解】
攻者の上・中・下段突き・蹴りの際の拳や足先の到達点すべてを上から順に一直線に並べたものを一本の棒に見立て、その真っ直ぐに立った棒が自分の正中線に攻撃を仕掛けてくると想定し、先ずは体を捌いてかわし、次に内受けでかわす。その際かわす手は肘から前へ出し、前腕部を張った、手を活かした状態で、棒と平行になるように移動させて攻撃をかわす。平行にすることで、かわすのが一点ではなく、線状となり、上・中のどこに来るかわからない攻撃を一度によけることが可能となる。
・開足中段構えからの下受け・・・右手で受けを取る場合は、自分の左手の手首のあった位置辺りを押し払うように前三枚より肘から出す。
・開き退がって右中段構えより上段順突き・・・右斜め前へ千鳥足で踏み出し、右足先が見えなくなるほど右足に体重移動させ、やや体を開いてから右前三枚より上段へ腰を回転させて突きを放つ。その際前足である右足先と拳の向かう先とが同一方向となり、反対の左足は踵を着いて突きの威力を左足から地面にアースするような形にする。同時に「あ」の気合いを腹の底から発する。
【気合いの詳解】
当道院では気合いは「あ」で、統一されており、それも突きや蹴りが相手に当たる瞬間に発するようにする。
「あ(阿)」は宇宙初発の音声であり、真言密教では梵字の「阿」を大日如来に見立てて観相する阿字観のように宇宙との合一を表す重要な音声であり、また、赤ちゃんも最初は「あ」の発声から始まるほど大切な音である旨ご指導頂きました。
さらには人体の7割は水分(固体・液体・水蒸気)で、気合いと共に攻撃を仕掛けるということは、びしょ濡れのタオルをサッカーのゴールネットに投げつけるのと似ているとのこと。つまり、肉体という固・液体同士のぶつかり合いはネットやタオルという固体同士のぶつかり合いに似ているが、声で発せられた氣はネットで急激に受け止められたタオルから勢い余って飛び出す水滴(=気体である水蒸気)のように相手の中を通り抜けていくとのことでした。だから気合いを含めてこそ修行になるので、気合いもろとも攻勢を仕掛けることがいかに大切かも教わりました。
この上段突きに対して、相対稽古では守者は内受けで払うのですが、相手に入り込み過ぎてもいけないし、離れ過ぎてもいけないとのこと。一番いい間合いは相手の突き出した腕の手首辺りまで入り込んで攻撃を仕掛けるとのこと。
相対ではやはり間合いが一番重要だと認識。こればかりは独り稽古ではわからないので、組手主体の重要性を認識した次第です。

続いていつもご指導頂いている男性の先輩拳士よりご指導頂きました。
・開足中段構えより開き退がって左中段構えからの上段順突き・・・斜め左前へ千鳥足で歩を進めながらやや体を開いて左前三枚より拳を相手上段へ突く二動作を分解して行う。
妻はまだ慣れていない、開き退がる際の下受けも今回は取り入れて稽古。開き退がる際に右足を一度左足に寄せる動作がまだよく分かっていないので、それを含めて修練。また、下受け後に復位するのを忘れがちなので、そこも意識的に修練しました。
・足捌きの修練・・・右蟹足や、左十字足、前蜘蛛足など、咄嗟に言われると頭が混乱して、それで足がバラバラになってしまうので修練不足が露呈した形になってしまい、赤面の至りでした。
・相対での後ろ流水受け・・・開き構えで構えて、守者は右一字構えで、やや前傾姿勢で誘い、攻者は逆上段突きを行いますが、相対すると間合いの取り方が難しくなります。攻者の拳が伸びきった距離でも当たらない程度に体を後ろに捌くのですが、上体を反らすのではなく、体重移動で行うので、下半身の安定が必要になりますが、これがなかなか慣れないと難しい所作となります。
【姿勢の詳解】
基本の形は前太腿上部と腹との境目にくぼみができるように仙骨を上げることとを教わりました。それを実感するために、床に仰向けとなり、両膝を立て、足は肩幅、両膝間は拳2,3個分空けた状態で腹式呼吸。3秒吸って、2秒止め、10秒かけてゆっくり吐く動作の練習を行いました。理想的には吸うときに腹が膨らむと同時に背中が床面を離れ、反り上がる感じとなり、その際に両つま先が自然と持ち上がるほどに仙骨が上がるのがいいようです。そうなると前太腿上部と腹との境目にくぼみができるとのこと。
この基本動作は、腹に溜めた氣を突きや蹴りと共に一気に吐く際の形だそうです。この先輩拳士より、寝る前または寝起きにこの呼吸法で鍛錬するようご指導頂きました。これは単に少林寺拳法だけに限らず、日常一般でも心がけると健康増進にもつながるとのことなので、意識していきたいと思います。

【反省】
私は学生時代に染みついた悪い癖があるので、それを振り払いつつ、教えて頂いたことをできるだけ素直に行えるよう努力しておりますが、癖以上に怠惰になまった体が言うことをきかないことの方がより大変だと日々実感しております。妻はもちろんまだまだですが、少しずつ慣れてきているようにも見えます。少林寺拳法の体の使い方は普通に日常生活を送ってきた者にはとりづらい姿勢なので、難しいとは思いますが、お互い少しずつ修練していきたいと思います。今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。

(柏田 健 記)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中