平成29年11月13日月曜日の修法記

本日は基本を行った後、復習科目として「腕十字立合掌固」「押切抜」「片手投」「逆合掌投」を行いました。

副道院長には以下のようにご指導頂きました。

●腕十字立合掌固
相手の手に掛け手をし、鍵足をした時に相手を崩せていますか?手を横に振るだけでは相手は崩れませんし、相手の腕を引いてから横に返すのでは相手を崩せても遅くなります。引きながら相手の手を返す。この動きを1つの動作として行うことを意識して下さい。また、手から動かすのではなく足から動く。帯の動きを使い掛けます。手は最後で良いのです。
 また、腕をかける時は相手の指先の方から入って十字をかけます。この時に相手が崩れてこちらに頼ってくれている状態にします。相手の肩を落とすことを意識して下さい。この時の自分の姿勢が大切で、自分の姿勢が悪いと相手が崩れてくれないので胸を張ります。これらの動きを踏まえた上で、技を掛けきった時の自分だけをイメージします。すると、人間はイメージした方向に向かうので一の動きで全ての動きをすることが出来ます。

●押切抜
相手が押してくる力が強いので、まずはそれを無くすにはどうすれば良いかを研究して下さい。正面同士で押し合うと相手の方が勢いがあるので負けてしまいます。なので、まずは体をかわすこと。そして、手は上から下に押さえて挟むのではなく、相手の腕を少し上げてあげるようにする。すると相手は感じてはいませんが少し浮いた状態になり更に力が入らなくなります。すると、相手の指先の力が抜けて切抜しやすくなります。

●片手投
投げられる方の動きを研究してみましょう。相手に投げられるのではなく、自分から投げられて前方に受け身をする、この意識が大切です。また、横に回るのでなく前に回るようにして受身を取ることが大切です。横に回ると滞空時間が長くなり反撃される恐れがあります。また、着地の際は頭とお尻を打たないようにします。お尻からではなく、足裏で地面に着地し、反対側の足の動きをを止めずに流します。すると身体を痛めません。相手が投げようとする前にそれを感じて自分から受身をする意識を持って行います。

●逆合掌投
技は違いますが、投げられる時の形は片手投と同じです。攻者が守者を投げようとする手に体重を預けて投げられるのではなく、持たれた手を支点にして自ら回って受身をします。すると、お互いに思っているより軽く感じます。また、投げる方は相手が回りやすい様に、投げた手を上げて行うようにします。

〈考察〉
 腕十字や押切抜を行った時、慣れた動作でもその意識や方向性を少し変えるだけで今まで行っていた技の掛け方、掛かり方がこうも違うのかと思いました。少林寺拳法の技は一つの動作の中に複数の動きが隠されているのですが、見た目には分かりにくいと思います。自分は副道院長と同じ動きをしているつもりでもなかなか掛からないのはその為だと思います。目に見えている部分ばかりに目が行くと、本当に大切な所には辿り着けないということなのかなと思いました。もちろん、形は大切だと思いますが、そのことばかりに捕らわれてしまうと頭ばかりを使い、他の感覚の部分はあまり使わなくても“出来た”という気持ちになってしまいがちです。しかし、有段者として研究をさせて頂くようになり、自分が頭で考えていた動きとは違う部分を使ったり感じたりする方が、技をするにも力が要らなかったり簡単に相手が崩れてくれるといったことを少しずつですが実感出来るようになってきました。
 相手を感じながら、自分を感じる。そうしながら技を行っている時は相手が自分の写し鏡であるように思えます。この意識をずっと持ち続けながら技を行うのはなかなか難しいのですが、そういう意識をもって修練を行うことが今の私の目標でもあります。日常生活においても、頭で考えることが優先的になりがちですが、もっと自分の気持ちや感覚を大切にし、そしてその出所は一体何なのかを見ることが出来るような意識の方向性を持ちたいと思います。

(井上 恵以子 記)

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