平成29年12月7日木曜日の修法記

本日は基本を行った後、復習科目として「内受突」「逆小手」「龍投」「袖巻天秤」「表投」と、新科目の「裏投」を行いました。

副道院長からは以下のようにご指導頂きました。

●目打の相対
突きは相手に当てますが、それとは違い目打は指先が目に入るか入らないか位で充分効果があります。本日はミットを使っての相対を行います。ミットだけを打とうとすると手突きになり、実際に行う際には相手に届かなかったり効果が薄くなってしまいます。ミットの先にある相手の目に向かって、肘から打ち込むイメージを持って下さい。

●逆小手
有段者は研究をしながら行って欲しいと思います。「逆小手ってこういうもの」と思っていつも通りの感覚で、次はこうで、その次はこうと決まりきったことをしない。自分が相手の手を持つ順番はどうか?相手がどう感じているのか?どうしたら痛くない技になるのか?など、普段とは意識を変え、違った視点を持つことが大切です。

●龍投
相手が押してきて手が伸びた時にかける技です。右手は肘に置いたまま、左手を使ってかけます。すると相手が寄りかかってくる形になります。この相手が崩れてくれている体勢を作ることが大切です。自分から相手を迎えに行かないことです。また、無理に後ろに倒そうとすると相手は倒れるのが恐くて踏ん張ってしまいます。相手が転がりたくなる状況をつくるにはどうしたら良いかを研究して下さい。

●裏投
攻者は背負い投げをしてこようとします。その時に、守者は右手は袖捕、左手は腕巻の動きを行います。相手が投げてくると早い段階で分かった時に行う技です。相手が掴もうとしてくるので、相手に入りながら右手は袖捕で極めながら左手は下から相手の腕に巻きつけるようにして投げる技です。

●座学
 先輩拳士が講義をされた後、副道院長は以下のようにお話し下さいました。
 鎮魂行について少しお話ししたいと思います。少林寺拳法には「内修」と「外修」があります。「外修」は基本や相対で身体を使って行う行のことです。鎮魂行は「内修」に当たります。聖句、誓願、礼拝詞までは金剛禅の教えが説かれていますが、道訓からは、自分が今日1日こういうことが出来たかな?というように自分を振り返り日常に繋げてゆくための教えです。この様に自分の内面を整え、向き合う時間を持つことでその場が変わるのです。また声を出して唱えることによって自然と呼吸が整えられます。鎮魂行を行うと呼吸が整い、自分と向き合うことで意識が変わり、場も変わるのです。

〈考察〉
 最近は仕事で遅れることが多くなり、鎮魂行もなかなか最初からさせて頂くことが出来ない日が多いです。鎮魂行をしてから修練に臨むのと、途中から修練に臨むのとでは、意識の面で違いがあります。途中からの参加になると、日常を引きずりながら修練をしている感覚があります。日常の意識や感情が精査されずに残っている感じです。もちろん、少林寺拳法は身体を動かしながら行う動禅なので、動いているうちに徐々に自分や相手に向き合えるようにはなってきます。しかし、鎮魂行を行ってからの修練では、日常のざわつきや心の波が落ち着ちつくのが早いです。外に出ている心を、一旦自分の中に戻す感覚です。そこでやっと自分を感じ、相手を感じる心の隙間が出来ます。
 技をやっていても、ああしよう、こうしようとか、恐いな、痛いなという心の波がやってきます。その時にその感情と一体化してしまうと相手を感じることは出来ません。しかし、副道院長から相手を感じて掛けることをご指導して頂いた時に、鎮魂行の時の意識(自分の中に空間を持つ)を持てれば相手を感じることも出来るのではないかという思いになりました。
 日常では更に意識が外に行きがちですが、日常の中でも呼吸を整え、鎮魂行の時のように自分を振り返り客観視する時間や空間を作れるような意識を持ってゆきたいと思っています。

(井上 恵以子 記)

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