平成29年12月21日木曜日の修法記

本日の修練は、鎮魂行、基本稽古を行ってから、防具(胴)を着用してそれぞれ相対修練に入り、最後に学科を行いました。

●流水蹴(後)
守者は一字構で立つが、その際には前体重にして攻撃を誘う。相手の攻撃と同時に後ろに体重移動し、引き足をしてから相手の前三枚もしくは横三枚へ蹴上を行って、十字足退りするよう副道院長よりご指導いただきました。
また、守者はあくまでも相手を誘っているので、終始主導権を握り、自分が反撃しやすく、相手が反撃しにくい向きや立ち位置を取るようにともご指導いただきました。
さらに目の前の相手を見本もしくは師匠にして、手の位置や足の動き等を一つずつ覚える。自分はこうやりたいああやりたいではなくて、相手の動きを完全にコピーする、つまりミラーニューロンを使うようにも教えていただきました。頭で手順を覚えてもすぐ忘れるが、体で覚えると忘れないとのことでした。

●上受蹴(表・裏)
攻者は頭の後ろから手刀打を繰り出す。その際守者から攻撃が見えにくいようにすることでより有効な攻撃となる旨、先輩拳士よりご指導いただきました。また、その手刀打は守者の帯の辺りくらいまで振り下ろすようにすることで守者側の足が残らないようにする修練になることも教えていただきました。手刀打が本物の刀だった場合には守者が足を寄せずに残していると切られてしまうからです。守者も攻者もいい加減にやっていたのではお互いに技の精度が向上しなくなるとのことです。
また、守者と攻者がなれ合いで法形を繰り返すのではなく、相手の攻撃を感じて、「あぶないっ」と思って避けたときに上受が出るようにする旨も教わりました。その上受も受ける手と反対の耳の後ろから顔面を通って肘から天に向かって押し上げるよう丁寧に指導していただきました。

●学科
先週に引き続き『金剛禅 読本』の第二章「金剛禅総本山少林寺開創の動機と目的」を、先輩拳士より講義していただきました。開祖が終戦で混乱の極みにあった満州より、もし日本の地に再び戻れたら、極限状況においても自身の欲望を抑え、他者のために自己を犠牲にできる健全な青少年の育成を目指されたとのことです。しかしいくら説教をしてもなかなか生徒が定着しないので、理屈だけではダメだと思い中国で学んだ拳法と併せて指導することで「拳禅一如」「力愛不二」の法門を説けるようになった経緯をご教示いただきました。

<考察>
目の前の先輩拳士をコピーすべくしっかり見て真似しようとして、たとえば手の動きに集中してしまうと、足がおろそかになり、全体がうまくいきません。また、ある程度できるようになったつもりでも、まだまだダメなようで、どこがどういけないのか混乱するばかりです。単に圧倒的に修練不足なのだと思います。以前に先輩拳士より「百回に一回うまくいったかなというのがあれば、次にそれを二回、三回と増やしていく」と教わりましたが、たかだか数回、数十回でうまくいかず落ち込んでいるようではお話にならないなとも感じました。長き道のりだなあと改めて感じた次第です。

(柏田 健 記)

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