平成30年8月6日月曜日の修法記

この日の修練では、基本稽古の後「吊落」「吊上捕」の復習を行いました。

「吊落」
送巻天秤で済む時に掛けようとするので、反対の肩がぶつかって逃げられる。攻撃は捕まれた手を引き込みながら腰をひねり肘打ち、もしくは裏拳。
相手が振り返ってきて、技が掛かる瞬間は一瞬しかない。遅くても早くてもダメで、そのタイミングを逃した場合、送巻天秤を取りに行く。送小手の変化技で最初にこれを教えるのは、失敗した時に全部これでとるから。
また、守者は押し込もうとしている。吊落なので吊り上げてポンと落とす。特に相手が固い場合、肘打ちを極端に恐れる必要はない。相手の肩で、回転を簡単に止められる。
掛けられる方は体術で受け身をとり逃れるが、本来は頭から落とす。頭が落ちるように掛ける。正確に機を捉えていれば、足もほとんど動かさずに取れる。
また、技の掛けはじめはが低い方がかかりやすいので、背が低い方がその場合有利に働く。肘打ちをよけなくても重心を落とすだけで技が変わる。

「吊上捕」
どこにでも適当に手をかけようとするが、もっと細かく見なければならない。相手の人差し指の腱にこちらの生命線を当てる。この腱は他の指の腱よりも短くて肩につながっている。掛手で人差し指を使わないのは、肩に力が入らないようにするためで、そこを攻めるのは肩を上げさせるための逆用である。
人によって変わるが、だいたい脇の下あたりに小手を置くと決まりやすい。背骨に沿わせた方が効く人もいる。この時相手の横に出なくても、より安全な真後ろに入れる。
手を掴まれて無抵抗の人はいないので、手を取られた瞬間にふっと引かれるが、それが必要。少林寺拳法は相手が逃げることも想定している。捕技は全て重力の操作であるが、この場合相手は下がろうとすればするほど自分の力で浮き上がるように正中線を押さえていく。

吊落も吊上捕も、相手の攻撃や抵抗に対して新たな力を生むのではなく、相手の力を転用する操作が必要でした。また「こうすれば→こうなる」という技術でははなく「こうだから→こうしたいので→こうする」と変化しなければならないともご指導いただきました。
この法形だからこうするという意識が先行して、相手を見ていないようでは本末転倒でした。虚実の身体感覚を養い、相手の状態をより注意深く感じていくようにしたいです。

(梅田 海来 記)

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