平成31年3月14日木曜日の修法記

本日は、鎮魂行・基本稽古を行った後、座学と級拳士と有段者に分かれての復習科目を行いました。有段者は「片手送小手」の研究と「諸手送小手より縛法」を行いました。

○副道院長より、以下のように座学と「諸手送小手より縛法」をご指導頂きました。

●座学
・日常を持ち込まない
基本をしていても、日常の意識のまま行っている人が多いです。しかし、修練の場には日常を持ち込まない意識が大切です。修練は日常を持ち込むのではなく、修練の場としての非日常で学んだことを日常に生かせるようにしなくてはなりません。同じ基本をやっていても、前に立っている人の先を感じて動くこと。言われたことをただやっているだけでは進歩はありません。
また、皆さんは当たり前の様に技を教えて貰っていますが、教えて貰っているだけでは自分では考えない受け身の人間になっていくだけです。そうではなく主人公は自分なのです。「これは本当にそうなのだろうか?」「もっと深い意味があるのではないか?」と自分が主人公になり、常に問題意識を持って考え行動することが大切です。これからは、有段者は自発的に研究をして技を深めてゆくことを、そして、級拳士は一番いい見本を見て学ぶことを意識して修練を行って下さい。

●「諸手送小手より縛法」(研究)
縛法をしている最中に逃げようとされた時はどうしますか?まずは自分の足を立てて相手の腕を極めにいきますね。しかし、相手が自分より大きな人だったり元気な人だったりしてなかなか掛からなかった時は、相手の背中の胸椎5番を自分の肘で下から上にグッと押さえます。すると相手は痛みでエネルギーが発散して戦意が喪失し、大人しくなり掛けやすくなります。また、帯の太さが太いと締めが甘くなります。その時は、帯を折って細くして掛けます。どうすれば抜けられない縛法が出来るのかを研究して下さい。

○先輩拳士には以下の様にご指導頂きました。

●片手送小手(研究)
片手送小手のポイントはいくつかありますが、掌の皺に自分の手の小指側を沿わすこと、そして、相手の脇の延長線上に相手が崩れるラインがあることをまずは掴んで下さい。自分が操作しようという「我」で行うことは相手に伝わってしまい、技は掛かりません。相手に意識を向けて、相手が主導になって動いてもらう形はどうしたら作れるか研究して下さい。また、この基本の動きは送小手だけでなく、送天秤捕や送捕、閂送などの動きでも同じ原理です。

●相手は頑張って立っている
横に並んで腕を組んでみて下さい。そこから少し前に出る。すると相手が倒れます。送小手の基本はこの動きです。相手にスッと入って、相手が重力に逆らって腰椎三番で頑張っているのを弛めてあげるような感じです。あれこれ考え過ぎないように。考えると操作性が生まれます。むしろボーっとしながら投げる方が掛かります。

【考察】
副道院長からのお話を聞いて、ハッとする思いでした。何となく鎮魂行をする。何となく基本をする。この“何となく”が日常の意識をそのまま持ち込んでいることなのだと思ったからです。鎮魂行の時に意識が切り替わる感じはしていましたが、この受動的な切り替えでは、有段者としては遅いと気付かせて頂きました。自分が主人公となり、能動的に意識を切り替えて修練の場に行くことが大切なのだと思います。
また、教えて頂けるということは、諸刃の剣だと思います。誰かに教えてもらって基本を知らなければ次のステップには進めません。だからと言って、ずっと自分が教えて貰う側の人間だと思っている間は、教えて貰っていること自体がゴールになってしまいそれ以上の創造性は自分の意識を高く保たないと生まれにくいものだと思います。
これからは、与えられるままをするのではなく、自分から貰いに行く位の意識でいなければ、何事もそうですが自分が主人公にはなれないと思いました。今まで恵まれた環境に居させて頂いた分、それを修練でも日常でも発現する側にならないといけないと思わせて頂いた修練でした。

(井上 恵以子 記)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中