令和元年5月30日木曜日の修法記

本日は鎮魂行を行った後、基本と復習科目として「小手抜」「吊上裏固」「裏膝固」「腕十字固より裏合掌固」を行いました。

副道院長からは以下の様にご指導頂きました。

「小手抜」
●日常の意識を持ち込まない。速くする、数をかける。
こちらが号令をかける早さを早くしてゆくと、皆さん速く動いてくれますが、この速く動いて数を掛けることが大切です。ゆっくりやると、日常の思いを持ち込みながらの修練になったり、あーかな?こーかな?と雑念が出てきて相手を感じることが出来なくなっしまいます。速く動いて数を掛けてゆくことで、お互いの動きや距離感を感じる訓練になるのです。

●相手の攻撃を誘導する
小手抜から連反攻をする際に、攻撃される側は当たりそうだから受けるのではなく、相手の攻撃を誘導するように動いてゆきます。連反攻の守者は真っ直ぐさがるだけでは相手に間合いを詰められて攻められてしまう場合があります。守者が攻撃を誘うのです。守者が「くの字」に体捌きをするからそれに攻者がついてくるという形を作る。守者の心構えとして、いつでも反撃出来るという余裕を持った上で相手を誘いながら自分が有利な位置にさがるように心掛けて下さい。

先輩拳士には以下の様にご指導頂きました。

「吊上裏固」
●肩が送られている状態をキープする
相手をうつ伏せに倒してから手を何とかして固めようとしていては遅いです。実は、送小手から続く動きを利用しているのです。諸手送小手で肩が送られている状態をキープしながらだと、関節が柔らかい相手でも掛かるのです。これが、一度抜けてしまうと相手の腕や手が自由になり、反撃されてしまいます。

「腕十字固から裏合掌固」
●どこにエネルギーを流すか
裏合掌固を行う際に、相手から反撃される可能性があります。反撃を防ぐ為には相手の肩甲骨を送りながら自分は素早く反対側に移動し、相手を固める必要があります。そして、相手の肩甲骨を送るには相手の小指球側を攻めます。相手の小指側に流れるエネルギーを感じて流し続けながら掛けることが重要です。

【考察】
最近、よく副道院長から日常を持ち込まないということをご指導頂きます。私も最近特にその切り替えを意識していますが切り替えが難しいなと感じ、出来るだけ早くスッと切り替えられるような意識でいるにはどうしたら良いのかを考えています。本日、副道院長が技を速く掛けて下さいとおっしゃる前と後では、相手に対する自分の意識の深さが全然違うと感じました。自分達のペースで技を掛け合っていると、ああでもない、こうでもないとお互いが考えてしまい、いつもの自分達の考えるパターンからはなかなか抜け出せません。しかし、速く数を掛けると頭を使う余裕は無くなり過去への後悔も未来への不安も無くなり、今という瞬間しかない状態になります。本来、修練とはこういう時間をお互いに創造して自分をリセットし、そこで得たものをまた日常に還元する場だと思います。日常を引きずった意識でお互いに向き合っても満タンのバケツに水を注ぐのと同じです。まずは日常、自分が持っている思い癖や考えを捨てて今に集注して修練に臨むことが大切だと思いました。
また、自分の思いや考えが技という形に出るのであれば、その形から変えてゆくことも可能なのではないかと感じました。速さや数をかけてゆく中で、同じ意識でやり続けないことを意識し、変化させ続けてゆきたいと思いました。変化させ続けるのは、ルーチンをすることよりも大変ですがその意識がないと技も人生も変わってゆかないと思います。1回1回の修練を通して、自分の意識の流れを感じ、パターンを繰り返さず変化させてゆきたいと思いました。

(井上 恵以子 記)

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