令和元年9月30日月曜日の修法記

本日は基本を行った後、復習科目として「片手十字抜」「片手十字小手」「矢筈投」を行いました。

副道院長からは以下のようにご指導頂きました。

「片手十字抜」
技をする前に相手の勢いを止める
片手十字抜では攻撃は相手が押してくるので、まずはその勢いを止めなければなりません。それには、まずしっかり頚脈に手刀をして相手の足を止めることです。そして、手刀をする時は前体重になり、そこから後体重になりながら十字抜を行います。この体重移動を意識して下さい。

自分の掌が上向きになるように抜く
十字抜をする時に相手の手を腕と脇で挟んで抜きますが、自分の掌が下向きのまま抜きをしようとしたり、胸前にあるままだと掴んでいる相手の手が抜けてしまい反撃される可能性があります。自分の掌は上向きにしながら、相手の前腕をしっかりと挟んで抜いてください。

肘を使った攻撃
肘を使った攻撃には上肘当、下肘当、横肘当、下肘当などがあります。腕十字の連行の後に行うのは肘を下から上に向かって打つ上肘打ですが、十字抜の際には真横に打つ横肘当を使います。何故この形になるのかなど、この使い分けを意識して下さい。

「片手十字小手」
技に掛かりにゆく
片手十字抜は手首を極めるため痛い技でもあります。掛けられた時に痛みで後ろに引いたり、両膝を着いて座ってしまうとより痛いのです。痛めないためにも、掛けられている所に寄っていき、技に自分から掛かりにいくことを意識して下さい。綺麗な掛かり方をすると、守者が掛ける技も綺麗な掛け方がわかるようになり痛めることもなくなります。

「矢筈投」
前のめりになっている自分に気付く
矢筈守法をする時に、抜こう抜こうと気負って自分の姿勢が前のめりになっていると、相手はホールドしやすくなり矢筈抜身が出来ません。逆に少し後体重になり背中で相手を感じるようにします。すると相手の重心が崩れて腕との隙間が出来、抜身しやすくなるのです。

【考察】
矢筈投を復習していて、肘の部分をホールドされた時と、上腕をホールドされた時では抜き方を変える必要があるなと思いました。上腕の場合は指先を床に着くイメージで少し下に動かしてからだと抜きやすいですし、肘をホールドされた場合は相手にもたれ掛かるようにして背中を使うと抜けやすいなと思いました。
しかし、そのどちらにも共通して言えることが「隙間を作る」です。掴まれたり固定されていると思い込んでいるのは自分で、その思い込みが自分を動けなくしているのだと感じました。以前、道院長にご指導頂いた「上腕をホールドされた時は自分の指先を意識して下に指をつけにいくイメージする」や、本日、副院長からご指導頂いた「前のめりにならず、背中で相手を感じる」といったことは、例え相手からがっちり掴まれていても身体的には動かせる部分は沢山あり、それを使って隙間を作ってゆくことに繋がっているということを教えて下さっていたのだと改めて思いました。
日常でもそうですが、思い込みで自分を縛っているのは他ならぬ自分であり、そこに気付ける意識を持つことが大切なのだと思います。「これはこういうものだ」とか「これは無理だろう」と自分を縛ることは簡単ですがそれに気付いて解くのは難しいと感じます。なるべくフラットな意識と多方面から見ることが出来る視点を持てるよう修練中も意識し、日常でも自分の思い込みで自分を縛らないようにしてゆきたいと思います。

(井上 恵以子 )