令和元年10月31日木曜日の修法記

本日は基本稽古の後、復習科目として「両手寄抜」「二段抜」の修練を行いました。

以下のように修練しました。

「両手寄抜」

自分の脇が開いてしまわないように、常に自分の正中線の前で技を行います。また鈎手の際に引っ張るのではなくて、相手の脇から、また足の方から持ち上げるような意識で鈎手を作ります。

「二段抜」

技を行う際に自分の手を掌屈させ過ぎないようにします。引っかけるのが相手の指先の方であるほど相手への影響が大きくなります。また真っ直ぐに腕を下ろすと相手の丁字の部分に当たってしまい逆に自分が極まってしまうので、相手の合谷に向かってから腕を下ろすようにします。

 また攻者の攻撃がしっかりと出来ていないということで、丁字をとる練習も行いました。

肩に力が入ってしまうので、人差指は使わないように伸ばしておきます。拳は握り込まないようし、中指・薬指・小指の第1・2関節だけを曲げ第3関節は張るようにします。丁字が相手の三焦経か小腸経にあたるようにして、相手の経脈に影響を与えるように意識して行います。自分の小指が相手の手関節の横紋上にあるように置けば、ちょうど経穴にあたり、手が止まる位置でもあります。丁字の当たっている部分が支点、自分の小指が力点、相手の頭が作用点、の梃子の理が当てはまります。

両者とも座位からの練習も行いました。また外手首だけでなく内手首を極める練習も行いました。

〈考察〉

丁字をかける練習の際に道院長より指導があり、かけるのは点で行い相手の線を動かすように意識するようにと指導がありました。自分の意識が不明瞭では形も崩れ相手への影響は無くなっていくようでした。道院長が自分よりも大きな相手を軽々と持ち上げ投げる様子を見ると、自分とは全く違うものを使って技をかけているのだと実感しました。

 また常日頃から、自分が発しているものを自覚し相手にどのように影響していくのか見極めることが大事なのだと思いました。

(柴田 千博 記)