令和元年12月9日月曜日の修法記

今日は道院長指導のもと科目の復習を行いました。

以下の科目を行いました。

「送小手」

【掛手が疎かになっている】

掛手が中には握っている人もいるが、手関節の横紋、シワの出来るところに薬指と小指を掛ける。握ると相手に力が伝わらないし止まっているのを感じると思います。言うなれば水の出るホースを握っているような状態になってしまう。そうではなくて、相手に力を伝える為に引っ掛けるようにする。掛手のやり方を変えるだけで相手の影響が違うのが分かると思います。

【当身の蹴りについて】

蹴る時は攻者の腕と足の間を広げるようにする。縮まると攻者は蹴っても効果がないが、伸ばすことによって効果が出る。腹筋に力を入れて縮こまっているような状態よりも、万歳をしているような状態の方が突いたりした時には効果がある。そういうことと同じ事です。

【蹴離しをする場合】

蹴って離す場合には自分の踵で蹴るようにする。その際に注意するのは固めがしっかり出来ているところから蹴るので、前足底で蹴ると攻者の肋骨は簡単に折れてしまう。胴などを付けているわけでもないし、また胴を付けていたとしても隙間があるので危ない。

だから踵を相手につけて膝の力を抜いて押し出すようにして蹴る。

【肩の柔らかい人に対して】

肩の特別柔らかい人が中にはいるが、そういう場合流れたら送巻天秤に直ぐに移るようにする。今は安全の為に手を離してする場合もあるが、基本は離すことなく巻天秤に移れるようにする。

親指を攻めるだけでなく、合谷穴から陽谿穴、もっと先にある自分の親指に対して力が及ぶような動きを作る。

【送小手を掛ける時に巻抜の動きを使う】

その場でやろうとして相手の肩を押し込んだりしているが、龍王拳の動きである巻抜の動きを使う。手だけではなくて、足も動かして抜く動きを相手に伝える。手首ばかりが動くが、肘を動かすようにする。その時に足も一緒に動かす。

【自分よりも相手が大きい時】

力の強い相手の場合、動かない場合や固まってしまう場合がありますが、固まっているのはしっかりと形が出来ているからある意味で理想的な形になります。そこから手首を決めたりしようとすると相手は抵抗が出来るので押し返して来たりするのです。そこで使うのは肘になります。肘を使うのに高く上げることが重要視されますが、自分自身が低く入って結果として肘が高くなっているのです。相手の手首が自分の額や頭の上に来るような状態にする。そうすることで手首を攻めることなく、相手を崩すことの出来る。

【掛手は他の法形にも影響する】

送小手からの変化技で、送巻天秤、送肘攻、送四指捕、送捕、送閂小手、送小手より連行、送内天秤(表)、他の逆小手などでも同様でこの掛手が重要なのです。

龍王拳の動きを使って掌に力を掛けるのではなく、指先に影響を与える。掌に力がかかると相手は抵抗出来るし、手首が曲がるぐらいで影響は少ない。しかし、指先から力を伝えようと思うと相手は手首だけでなく肩にまで影響が及ぶようになる。この動きを龍王拳で行う。密着させるようにする。

送固、送固から身体の硬い人は連行の指捕で固める。

【手ばかりを見ずに八方目をする】

頭を見る、全体を見るが、目標として頭を下に落とす。その意識を持ってどう動かすのかを考える。

【考察】

少年部の子と一緒にさせて頂いている中で感じるのは、素直に言われた事が出来るような状態にあると吸収するスピードが違うと言う事です。

こちらは、今までの経験や知識のようなものでこういう風にしたら良いと言うものを相手に話をしてしまいますが、道院長が技を見せるとそれだけで少年部の子の技が変わります。こうやったら良いよと見せてもらう度に技が変わって行くので見ていて、また技を受けていて少年部の子の技の変化の仕方に驚くばかりです。

こちらはその技を受けてこうだろうか?と色々考えてやっていますが、体格差があるので余計な力があると影響の仕方が変わります。足の捌き方、肘、膝の使い方を見てどう影響しているのかを見ておかないと、力だけで動いてしまう相手に対して、自分は出来ているのでは等と勘違いをしてしまうように思います。自分の技は出来ていないと思いつつ今の技の感じはどうだった?力ではなくて頭から落ちていく感じがあったか?などと受けてもらった感想を聞きながら行うようにしました。その度にこうだったと言ってもらえるのがとても助かります。

教える側になっても学ぶことは必要だと思いますが、相手がどうやったら出来るか等と考えるよりも自分がより出来るようになった方が、相手に与える影響は大きいのではないかと感じました。

頭を落とすことを目標にすると言いながらも手を見ていたら相手に与える影響は分からないし、目標に向かってどう身体を動かすかは見ている場所で変わりますと道院長が仰られるように、自分自身の目標をしっかり見ることでまた技の内容や日常も変わっていくようにしたいと思います。

(近藤 健太郎 記)