令和元年12月23日月曜日の修法記

本日は基本稽古の後、復習科目として「両手寄抜」の修練を行いました。

以下のように修練しました。

「両手寄抜」

鈎手の際の手の形、また一字構の手の形について同様でも、親指と小指を張りますが間の三指は張り過ぎずに、一見力が入っていないように見えるような形を作ります。そうすると労宮が緩みます。

また鈎手では自分の親指を特に意識して肩口に向けてるようにします。親指が胸に向いたりしてしまうと、相手に手の内を見せることになり指を捕られる危険性が高まります。その際に足元から自分の方にもらってくるようにします。そうすると相手が前のめるので、反撃方法が目打となるのです。

鈎手の接点で意識するのは、相手の親指の側面に沿うように引っかけることです。関節の構造として力が入らない部分に接点を作ります。相手が脇を開いて引っ張ったり、寄抜の前提となる形から外れてしまっていた場合は、二段抜などに技が変わってしまうので攻者も正確に引っ張ります。

寄抜の際には、肘で自分の鳩尾を擦るように行います。脇が開いたり接点を動かしてしまうと、押したり引いたりして抜いてしまい、寄抜としての形から外れていきます。動きとしては、一人で自分の肩に指先で触れてそのまま肘で胸を擦るような動きです。また抜く瞬間に相手に寄るように一歩踏み込みます。

龍王拳第二系でもありますが、単演の場合、第一系と同様に前に踏み込んで前進せずに演武を行います。別法では両手寄抜を前の手から抜く方法もあります。しかしはこれは難しいので、足を使って抜く方法から習得するようにしているのです。先ずはしっかりと足と体を使って、例えば逆突の時も基本通りしっかりと肩腰を返して法形を行うようにします。

〈考察〉

先ずは形をしっかりと守る指導をとても強調しておられるように感じました。意識の部分や省略していく方法も見せて頂きますが、そちらに気を取られてしまうと形がおざなりになってしまっていくのは自分でも感じます。陰が良いと言われると、陽を忘れてしまうような、そんなバランスの悪いことを自分がしていると感じます。力を抜くためには先ずはしっかりと力んでみることが必要だ、という言葉もありました。力を抜くことと手を抜くことは全く別物だと思いました。

そこに至るまで何をやってきたのか、見えている部分だけでなく背景までしっかりと思いを馳せて、体力、技術、想像力、などを総動員していけるような在り方を模索していきたいです。

(柴田 千博 記)