令和二年1月27日月曜日の修法記

本日は基本稽古を行った後、復習科目として「巻抜」「流水蹴」「突天一」「押小手」を行いました。

○助教には以下のようにご指導頂きました。

「胴蹴」
●蹴る時は中心から出す
蹴りをする際に、足が外から出たり体が横に向いたりしてしまっている人がいますが、蹴る足は正中線のある中心に寄せて引き上げてから蹴ります。また、なるべく高く蹴り上げることを意識して下さい。

「流水蹴」
●しっかりと一字構をする
蹴ることに意識がいってしまい、手が下に下がってしまったりして、一字構が崩れていませんか?一字構が出来ていないと中段が空いてしまい、反撃されることにも繋がります。まずはしっかりと自分を守りながら反撃することを意識して下さい。

●拳をかわす際には下からの流れを意識する
流水蹴をする際に、攻撃を避けようとして横にピョンと出てしまう人がいますが、横に出るのではなく相手のエネルギーを下(足元)から貰って上に(蹴りで)返すイメージで体捌きを行って下さい。

「巻抜」
●余計な動作はなるべく省く
巻抜をして、抜いた相手の腕が邪魔な位置にない場合はそのまま裏拳ですぐに打ちにいくこと。自分の入り方や相手の状態次第で相手の腕の位置も毎回微妙に変わる筈です。邪魔にならないならわざわざ払う必要はありません。相手の状態は毎回違いますので、こうきたらこうするという流れでやらないようにして下さい。

●抜く時の動きは一動作で
巻抜をする際に、手を抜いてから足を入れてと順番に一つ一つしていると、動きがバラバラになって遅くなり、相手にも抜こうとしていることが伝わってしまいます。手、足、頭といった体の動きを同時に一動作で行えるよう意識して下さい。

「押小手」
●ただ押して抜くのではない
押小手は押して掛けているように見えますが、実は相手の手を少し引きながら押しているのです。この場合、掛手をした左手は返しながら少し引いて、反対の右手は引く動きに合わせて押しているのです。一方向に押しただけでは相手は反応できるのでなかなか掛かりません。しかし、押すと引くを同時に行うと、攻者は反応出来なくなります。動きの中にある相反した動きを意識して下さい。

●すぐに掛手をしにゆかない
パッと直接とりにいかないことです。相手を返した後、掛手をする時は相手の腕側から添わすようにして掛手をします。点を攻めるのではなく、相手の中にある流れを使うのです。手の掛け方、持ち方が大切です。

●膝を使う
掛手をして相手を上向きにさせて崩しますが、その際に手だけを動かしても相手はなかなか崩れてくれません。その時は、相手の膝を刈るようなイメージで自分の膝を曲げます。すると相手の膝も曲がり、膝が曲がると上体も動き崩れます。

〈考察〉
「押小手」をしていて一つの動きの中に、相反する動きがあると指導して頂いた時に、このことはどの技のどのような動きにも当てはまるのではないかと思いました。押す動きの中に引く動きが、落としたいなら先ずは上げるなど、一つの動作の裏に隠された動きや作用が必ずあるのです。私は今まで一つの動きを一方向の動きとして捉えて動いてしまいがちだったので、指導して頂いて再現したつもりでも助教と同じ動きや効果が出ないことが多かったのだと思います。
一つの動き、一つの出来事、どのような事にも裏の働きがある。これは日常にも通じることではないかと思いますが、一方面だけでなくその裏にある働きは何なのかを感じて動くことが大切であり、その感性を働かせることが重要だと思いました。今後の修練において、自分の行っている動きの方向性やその反対の動き、 流れを意識して感性を深め技を深めてゆきたいと思います。

(井上 恵以子 記)