令和2年3月24日火曜日の修法記

本日は基本修練を行った後、復習科目として「外切抜」「内切抜」を行いました。

道院長からは以下のようにご指導頂きました。

「外切抜」
手刀と鈎手を同時に行う
相手に掴まれたらすぐに左前になり手刀をおこないますが、手刀を行うと同時に鈎手になるようにします。その動作を1つのカウントで行います。動作をぶつ切りにしないこと。また、その鈎手の位置も高いと抜きにくいので自分の正中線上の帯前にもってくるように意識して下さい。

切り7分、引き3
相手の親指を抜きますが、その時は切り7分、引き3分で腰を切って抜きます。手だけで抜こうとしないことです。また、これを一動作で早く行うようにする。この時、手は後ろに抜いているけれども前に重心をもってきます。相手の手が邪魔なら払って相手の中心に入り、中段を行います。

「内切抜」
目打は真っ直ぐ
相手に捕まれたら目打をしますが、目打は横からではなくやや下から真っ直ぐに目打を出します。すると相手は後ろにのけぞります。横から目打をしてしまうと、相手から見えるので、よけられてしまいあまり効果がありません。また、この時も目打と同時に鈎手の形になるように意識します。

〈考察〉
本日は、一つのカウントの中で、いくつもの動作を行うことを意識することが多かったです。道院長の技を見せて頂くと、一つのカウントの中にいくつもの微細な動きをされていることが分かります。手刀をしながら鈎手になったり、後ろに引いているように見えて前体重だったりといくつもの要素が組み込まれているなと感じました。また、その動きは直線的なものではなく、手や足の位置や角度などを微細な感覚で変えられているのです。技を掛けられた側は、このことを感知できないため、こんな筈では無いという感覚に陥り、思考がストップし、いつの間にか崩れて技に掛かってしまうのだなと思いました。
この様に、一つのカウントで同時にいくつもの動きを行うことは、相手の動きや意識に対して高い感性と洞察力をもっていないと出来ないことだと思います。自分の動きだけでなく、相手の動きや意識を知り、それを利用することで、最小限の力で最大限の効果が生み出せる技が出来るのだと思います。
慌てて早く動いても、1カウントで一つの動きしか出来ていないと相手に感じ取られてしまい、思ったように技が掛かりません。それよりも、複数の動きを意識し、相手に対して先に意識を飛ばしておく方が1カウントで多くの動きをすることに繋がるのだなと思いました、
日常においても後手にまわらず、先に意識を飛ばしておくことでスムーズに動けたり、他の細かい所や大切な部分に気付けるのではないかと思います。現在はコロナの影響もありますが、そんな時こそ動作や思考を止めるのではなく流し続け、今という時間を大切に過ごしてゆきたいと思います。

(井上 恵以子 )