令和2年9月10日木曜日の修法記


本日は基本及び移動稽古を行った後、復習科目として「天地拳第一系・相対」と「突天三」を行いました。


助教並びに先輩拳士からは、以下のようにご指導頂きました。

「天地拳第一系・相対」
●八方目で全体を意識する。
守者は相手の拳を見てしまいがちですが、八方目をして広く見るようにすることを心がけて下さい。守りながらもいつでも反撃ができる意識でいないといけませんが、相手の攻撃してくる所だけを意識してしまうと、視野が狭くなり、次の攻撃がきても反撃出来なくなります。

●攻撃を避けるのではなく、躱す。
相手の攻撃を必要以上に避けて受けを行っている人がいますが、拳一つ分だけ躱すだけで良いのです。また、大きく避けてしまうと、次の攻撃にも繋がらなくなります。次の攻撃を誘う形になるようにするにはどう躱せば良いかを意識して行って下さい。

●股関節で力を止めず、弛めて流す。
股関節を突っ張ったまま受けを行うと、自分の力も相手の力も流れず、攻撃の勢いを止めることは出来ません。股関節の力を抜くことで体重移動をおこなうと同時に、相手の力も流します。自分の股関節の弛みを意識して受けるようにして下さい。

「突天三」
●“攻防の機会”が出来る時はいつなのか?
読本にもあるように、攻防の機会を意識して反撃することが大切です。攻防の機会とは、①相手の構えに隙がある時、②相手が攻撃しようとしている瞬間、③相手の技を殺し、相手の体が崩れた時、④相手が構えを変える時、⑤相手の攻撃が尽きた時、の5つがあります。突天三の3連攻目を受ける場合、特に見ないといけないのは、相手が攻撃しようとしてくる瞬間です。相手の攻撃は三連攻をしてくるのでスピードが速いのです。その中で勝機を見出だすには、相手が攻撃しようとして隙が出来る三連攻目を繰り出そうとして踏み込んでくる時を掴み、反撃することです。

●予備動作をしない。
突天三の二連攻目の中段突きを受ける時に手を引いてから出すような予備動作が見受けられる時がありますが、手を動かすのではなく、手はその位置で置いておいて、体捌で受けます。予備動作があると相手に悟られる上に余計な動作が入るため、動きが遅くなって連攻に間に合わなくなります。


(考察)
天地拳第一系と突天三は動きがシンプルですが、最初の上中の二連攻は早く、受けをしっかりとして相手のエネルギーを吸収しておかないと三連攻目のに来る相手のスピードやエネルギーに負けてしまうなと感じました。
天地拳第一系は形としては単演ではよく行っていますが、相対となると自分の出来ていない所や気付けていなかった事が如実に形になって現れます。しかし、そのことか自分にとって新しい気付きに繋がりました。
本日は特に「受け」への意識が深まりました。受けの形は沢山ありますが、受けるという動きとその前後の構えには繋がりがあり、沢山の要素があると感じました。例えば、相手の動きを吸収して崩したり、手の置き所一つで相手を制したり、次の攻撃を誘ったりなどです。それら全てを一つの動きで行うことが必要とされますが、今の私は一つ意識をすると一つがおざなりになってしまっているなと感じました。そうならないためには、最近の修練でもよく言われることなのですが、やはり八方目と全体への意識を持つことが大切だと思います。八方目が出来ていると、攻防の機会を掴むことも出来、相手を制することが出来ます。
日常でも、一つのことだけにこだわってしまうと、他が虚になってしまい、後でフォローしなければならない状態になってしまうことがあります。一つのことだけに固執することなく、大きく広い意識と視野で物事を見てゆくことが日常でも修練でも大切だと思うと同時に、意識してゆきたいと思います。

(井上 恵以子 記)